
日本人男性の3人に1人は薄毛を気にしているといわれています。
またまた最近は、女性の薄毛の悩みも増加する傾向にあります。
なぜ、薄毛も問題が発生するのか、今回はこの薄毛について勉強します。
薄毛の原因は4つある
薄毛は、髪の毛の量が減って地肌が見えてしまう状態です。
髪の毛の本数自体は変わらないまま毛が細くなる場合と、髪の毛が抜け落ちて本数そのものが減ってしまう場合があります。
髪の本数を平均約10万本として計算すると、1日に50本から100本は自然に脱毛していると考えられますが、150本以上の状態が続くようなら、病的な抜け毛(異常脱毛)といえるでしょう。
薄毛の原因としては、以下の4つの説があると一般的に言われています。
ですが、4つのうちのどれかひとつが薄毛の原因とは限りません。
複数の原因が互いに影響しあっている場合も多いと考えられます。
血液循環不良によるもの
髪の毛は毛乳頭にある毛細血管から栄養を補給されて成長します。
頭皮の血流が悪くなると成長が鈍り、髪の毛は抜けやすくなります。
男性ホルモンによるもの
これは、遺伝的に男性ホルモンに影響される感受性を持つ人にみられます。
男性ホルモンの影響で、毛乳頭細胞の分裂が抑えられると考えられています。
脂漏によるもの
頭皮に皮脂が異常に多く分泌されると、毛穴が詰まったり、皮膚に炎症が起きるなど、髪の成長を阻害します。
頭皮緊張によるもの
成長などにより、頭皮が突っぱって頭蓋骨と頭皮の間の血管を圧迫することにより、血流が悪くなって毛乳頭細胞の活動が低下するといわれています。
髪のヘアサイクル

髪の毛は頭部を直射日光や暑さ寒さから守り、外部の衝撃から保護するクッションの役割を果たしています。
髪の毛を含むすべての体毛は、伸び続けるわけではなく、成長しては抜け落ち、同じ毛根からまた新しい毛が生えてくるというサイクルをくり返します。
これをヘアサイクルといい、「成長期」「移行期」「休止期」の3期に分けられます。

休止期に入ると、毛根部分の長さは、成長期の2分の1から3分の1くらいになり、見えている毛は、皮膚表面近くまで押し上げられ、やがて脱毛します。
“抜け毛”の心配が薄毛を進行させる?
髪の毛が抜ける=薄毛というわけではありません。
薄毛とは、「寿命を終えた髪の毛が抜けた後に、新しい髪の毛が正常に生えてこない」状況になるということ。
髪の毛には、ヘアサイクルあり、一定期間成長した髪の毛はやがて自然に抜け落ち、新しい髪に生え替わります。
髪の毛が生まれてから死ぬ(抜ける)までの“寿命”は平均で2年~6年だと言われています。
頭髪全体の中で抜ける前の休止期に入っている髪の割合は全体の9~14%です。
つまり髪の毛が約10万本ある場合、約3ヵ月の間に1万本、健全な髪と頭皮の状態の方の場合は、1日50~60本くらいは抜けるのが普通となります。
髪の毛が薄くなるとほんの少しの抜け毛が気になりますが、この程度であれば自然の範囲内です。
余計な心配がストレスとなって薄毛を進行させないように注意したいですね。
薄毛になりはじめる場所のタイプ別薄毛の原因
薄毛には進行タイプがいくつかありますが、それには男性ホルモンの過剰分泌のほかにも血行不良やストレス、内臓機能低下などが影響します。
薄毛は、血行不良になった場所から進行がはじまります。
頭頂部から薄くなるタイプ

頭頂部の髪の毛が薄くなり、河童のようになってしまうタイプは、ストレスによって筋肉が緊張することで、生え変わるサイクルが崩れていることが多いようです。
筋肉の緊張で血圧が高くなり、心臓に負担がかると心臓から遠い頭頂部の血行が悪くなります。
頭頂部の血行が悪くなると、その付近に栄養が行きわたらなくなり、髪の毛の生え変わるサイクルが乱れます。
生え際から薄くなるタイプ

おでこが広くなる薄毛のタイプ。
おでこや頭頂部など頭蓋骨が出っ張っている部分は、構造的に血流が滞りやすいと言われています。
加えて、長時間のデスクワークによる眼精疲労の蓄積がおでこの頭皮の筋肉をこわばらせ、さらに血流を悪くします。
すると髪の毛が生え変わるサイクルが乱れ、薄毛が進んでしまいます。
全体的に薄くなるタイプ

全体的に髪の毛が薄くなってしまうタイプは、腎臓の機能が低下していることが多いと言われています。
腎臓の機能が低下すると、血液中に不要物が流れ、全身の血行が悪化します。
すると、髪が生えても抜けやすくなったり、生えなくなったりします。
耳のまわりから薄くなるタイプ

耳まわりから薄くなるタイプの人は、首や肩のこりが原因だと言われています。
首や肩の血流が悪い状態が影響している可能性があります。
円形脱毛症について

円形脱毛症は局所的に毛が抜ける病気です。
大きさは硬貨大のものから、頭部全体にわたるものまでいろいろです。
ストレスや頭部のけがなどが原因だと言われています。
性別年齢を問わず発症する可能性があります。
円形脱毛症の詳しいメカニズムは不明ですが、インフルエンザなどの感染症にかかったときや、出産後に発症するケースがある、という報告があります。
頭皮に1~3つほどでき、一定期間以上を置くと毛が生えてくることが多いと言われています。
びまん性脱毛
髪の毛が全体的に間引かれるように薄くなっていく「びまん性脱毛」は女性に多く起こると言われており、更年期によるホルモンバランスの乱れがおもな原因だと考えられています。
無理なダイエットによる栄養不足や、睡眠不足やストレスによって起こることもあります。
原因となるストレスや栄養不足を解消することに加え、毎日のシャンプーの際に頭皮をマッサージし、血流をよくするなどしてケアしましょう。
生活習慣によって薄毛に!

食生活の乱れ、お酒の飲みすぎなどが薄毛の原因となりことがあります。
また、デスクワークなどで長時間姿勢が悪い状態が続いたり睡眠不足なども薄毛の原因として考えられます。
生活習慣は薄毛の原因に関わりが深いと言われているので、改善の余地がある場合はぜひ改善していきましょう。
まとめ
今回は薄毛について勉強しました。
単に薄毛と言ってもいろんな種類があることが理解できたと思います。
薄毛の原因として、ストレスや生活習慣などがあります。
これらの原因は自分である程度改善できるものであることも理解できると思います。
まずは、ご自分の状況をよく観察し薄毛について勉強をしてください。
それが薄毛対策の第一歩ということを理解しましょう。
薄毛や抜け毛、そして生え際の後退と多くの人が抱える髪の毛や頭皮の悩み。 どうしても気になり、何を使えばいいのか?何を買え…
髪を触ったときにボリュームを感じられなかったり、鏡を見たときに地肌が見えたりと、ふとしたきっかけから薄毛を実感します。 …